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육상 남자 단거리

ドーピング(禁止薬物使用)による処分を経て復帰した陸上男子短距離のドウェイン・チェンバース(英国)が、同国の反ドーピング機関の幹部に対し、薬物使用の機密情報などを提供することが15日、分かった。英メディアが伝えた。ドーピング撲滅運動への協力で、北京五輪の出場資格回復を求めるのが狙いとみられる。
 チェンバースは2003年にたんぱく同化ステロイドの一種、テトラハイドロゲストリノン(THG)の使用が発覚し、2年間の出場停止処分を受けたが、実際には7種類の薬物を摂取していたという。同選手は、一連のドーピング騒動を引き起こした栄養補助食品会社「BALCO(バルコ)」の創設者、ビクター・コンテ氏によるドーピング・プログラムも文書で提供するとしている。会談は16日に行われる。
 英国オリンピック委員会はドーピング違反歴のある選手を五輪代表に選ばない内規を設けてあり、現状で欧州選手権男子100メートル優勝などの実績があるチェンバースが北京五輪に出場する可能性は低い。同選手は先に、英国ラグビーリーグのカッスルフォードの入団テストを受けたが、合格しなかった。 

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